どちらが勝っても初優勝。お互い譲らない展開の中で迎えた36分、DFの裏に抜け出したエースが、詰めてくる横浜創英のGK和田薫空の動きを読み切ったシュートが静かにゴールネットを揺らした。
PK戦までもつれ込んだ日大藤沢戦ではファーストキッカーとして臨んだものの、相手のGKにコースを読まれ失敗。「準決勝でPKを外した後のPK練習なんて、ことごとくキーパーに止められて、もう泣きそうだった」(有馬信二監督)と自信を失いかけていたエースだったが、大一番ではその自信を取り戻し、チームを全国に導いた。
1年生の時から卓越した個人技で目を引いた沖本。2年生に進級すると早くも10番を背負った。指揮官からも「沖本ならもっとやれる。やってもらわなきゃ困る」と期待を掛けられるも、その期待に応えられない日々が続く。
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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選