因縁の相手との3年ぶりの再戦となる。3年前の第100回全国高校サッカー選手権大会で独自セットプレーの「トルメンタ」で話題をさらった高川学園。快進撃を続け準決勝まで勝ち上がるも、準決勝でMF松木玖生(現ギョズテペSK)擁する青森山田にセットプレーのチャンスすらもらえず0−6の惨敗を喫した苦い記憶がある。

 3年前の敗戦をテレビで見たというのが当時中学3年生だったDF沖野真之介主将だ。「100回大会の時は夢中になって応援していました。あの敗戦で、先輩やOBの方々が悔しがっている姿を見てたので、その想いを背負って勝たなければならないと思っています」と勝利を誓った。続けて「残り1ヶ月、もう一度色々と見つめ直して準備をしたい。初戦で青森山田に勝てれば日本一も夢ではないかなと思います」と決意を新たにした。

 リベンジのチャンス到来。12月31日、高川学園が苦い記憶を払拭する。

(文・写真=古部亮)

▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権