夏の令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)では優勝候補筆頭とも言われていた中で、無念の初戦敗退。しかし、それからもチームは「悔しさを晴らす場は選手権しかない」とブレることなく勝ち続け、プレミアリーグ後期も首位を快走。あと一歩で高円宮杯U-18サッカーリーグ2024プレミアリーグWEST優勝を決めるところまで来ている。

 そんなリーグ戦では快進撃を続ける大津だが、トーナメントの一発勝負は別物だ。「全国大会は80分とPKしかないので、その戦い方で勝たないといけない。そこを頭に入れて最初からアグレッシブに戦って、早い時間帯に得点する準備をしていきたい」指揮官もその難しさに言及。試合によっては自陣に引いて守る相手を崩し切ることも必要になってくる。

 それでも山城監督は「前期と比べると1点差のゲームも増えましたが、粘り強く勝ち切るところも形になってきましたので、その辺は頼もしく思っています」夏の悔しさを糧に成長を遂げた選手たちが必ずやってくれるはずだと、自信を口にした。

 今度こそ頂点へ。大津は12月29日、県立柏の葉公園総合競技場で選手権のスタートを切る。

 (文・写真=会田健司)

▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権