なお今年も、東北学院(宮城)はサッカーボール型蒲鉾、流経大柏(千葉)は県マスコット「チーバくん」、新潟明訓(新潟)は「新潟米」、上田西(長野)はリンゴが選手たちの手に持たれ、徳島市立(徳島)は阿波踊りを披露するなど郷土色豊かな趣向がふんだんに。初出場の金沢学院大附(石川)も「がんばろう能登」の横断幕を手に堂々の行進を成し遂げた。

 その後、開会式は開会宣言、国歌演奏、高体連の歌演奏、青森山田キャプテンDF5小沼蒼珠(3年)による優勝旗返還・レプリカ授与等の前年優勝校各賞返還・レプリカ授与、「この大会が日本サッカーの礎を支えてきた」と語った選手としてFIFA・ワールドカップ2大会連続出場の日本サッカー協会・宮本恒靖会長のあいさつと続き、いよいよ選手宣誓へ。47校のキャプテンが取り囲む中、壇上に上がった大分鶴崎(大分)のキャプテンMF8志賀杏陸(3年)は2024年のトピックであるパリ五輪、パラリンピックやサッカー日本代表の快進撃にも触れつつ、大会に臨む決意を披露。会場からも万雷の拍手が起こった。

 なお、大会は40分ハーフ・引き分け時は即PK戦のルールで28日に国立競技場で帝京(東京B)vs京都橘(京都)の開幕戦を行った後、29日に首都圏8会場で1回戦15試合、31日に2回戦16試合を開催。年が明けた2025年1月2日には3回戦8試合、4日には準々決勝4試合を開催。中6日を入れ国立競技場に会場を集約し45分ハーフ・引き分け時には即PK戦となる準決勝は1月11日、45分ハーフ・同点時には10分ハーフ延長戦・PK戦方式となる決勝戦は1月13日14時05分に東京・国立競技場でキックオフされる。

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▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権