東福岡イレブン(写真=矢島公彦)

 対して9大会ぶり4度目の頂点獲得を目指す東福岡は、3回戦で阪南大高(大阪)をシュート0に封じ3試合連続クリーンシートを達成した堅守がクローズアップされがちだが、FW9伊波樹生(3年)の阪南大高戦決勝ゴールが象徴的な伝統のサイド攻撃も磨きがかかってきた印象。静岡学園もJ1川崎フロンターレ内定のキャプテン・右サイドバックの6野田裕人(3年)などサイドにも起点があるだけに、赤い彗星たちがサイドを制した場合は、試合を有利に展開できそうだ。

 過去の選手権対戦成績は第74回大会準決勝では静岡学園が1-1からのPK戦を制するなど静岡学園の2勝であるが、今季のプレミアWESTでは東福岡が静岡学園に1-0、0-0のスコアで1勝1分とリードするなど両校の力はほぼ互角。はたして選手権では静岡学園の「2度あることは3度ある」なのか?それとも東福岡が「3度目の正直」を達成するのか?等々力のピッチ上が白熱することは間違いない。

▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権