上田西 イレブン

 ただ、上田西も地方大会では堅守で鳴らしていた徳島市立(徳島)、矢板中央(栃木)を撃破し、勢いに乗っている。特に左サイドバックの2和泉亮哉(3年)とFW7松本翔琉(3年)のレフティ2人のハードワークと攻撃力の高さは今大会最大の発見といえよう。矢板中央戦でPKを止めるなどチームに勇気を与えたGK1牧野長太朗(3年)ら守備陣の奮闘が必須とはなるが、7大会ぶり2度目の準決勝進出の可能性は十分ある。

 第2試合では前橋育英(群馬)と堀越(東京A)が激突する。3回戦の帝京大可児(岐阜)戦は相手GKのレッドカードにも助けられる形で終盤に勝ち越した前橋育英。今大会の3試合は決して本調子とはいえない状況ではあるが、その中でも帝京大可児戦で2回戦を欠場したFW8オノノジュ慶吏(三重)が2ゴールをマークしたことは明るい材料だろう。とはいえ、第96回大会でも3回戦は富山第一(富山)にアディショナルタイムで勝ち越すなど、苦心の道程を初優勝に結び付けているのも事実。まずは相手の攻撃力を止め、安定した中で自慢の前線にゴールを託したい。

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▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権