大宮南ベンチ(写真=会田健司)

 「選手たちが日に日に成長していくのがみれたのが嬉しかった。勝って次の試合、勝って次の試合と、これだけの長い間、6試合経験できたことは財産になります」と今大会を振り返ったのは田中龍太郎監督から任され、新人戦の指揮を執った上原克彬GKコーチだ。

 南部支部の2回戦からの登場となった大宮南は与野上尾川口東国際学院と下し6年ぶりに支部予選を突破。決勝ではS1(県1部リーグ)の強豪・浦和南を2-1で撃破した。「ポジティブにやれるようになってきたところと、チームの中で競争をちゃんとできるようになってきたところ。そこの2つが大きいと思います」と勝ち上がることでチームが自信を付け、ケガなどで選手が入れ替わっても代わりに出た選手が成長し競争力を高められた。

 第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選では決勝トーナメント1回戦と2回戦を延長戦で勝ち切ると、3回戦では準優勝した浦和学院と延長戦までもつれる激闘を繰り広げた。「粘り強く失点を防いで、ここぞの時に点を取る。彼らのシステムだけじゃなくて、そういうメンタル的な良い部分は引き継いでいきたい」粘り強く勝ち進んだ前チームの長所を継承し、今大会でも新チームがその粘り強さを浦和南戦で発揮した。

▽令和6年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和6年度埼玉新人戦(新人選手権大会)