昌平高校サッカー部の芦田徹新監督
昨夏の全国高校総体で初優勝の殊勲を立てた玉田監督が、今季からJリーグ名古屋グランパスのコーチに就任したことで、次期監督の人選に耳目が集まった。
藤島チームディレクター(TD)は、「ずっと前から芦田さんと一緒にやりたいと思っていたんです」と明かすと、「うちは教育機関なので次のステージにつながる成長と人間教育が必要。これを考えた時、人、教育者、指導者として芦田さんが適任でした。選手が成長できたと実感し、長く勝ち続けられるチームをつくってほしい」と全幅の信頼を寄せる。
昌平を率いる腹を固めたのは昨秋だが、公務員という安定した生業を辞し、故郷に家族を残してまで冒険心をくすぐったのは何だったのか? 「公務員が安定しているわけではありません」と苦笑した後、「かなり前からこの話をもらっていましたが、引き受けた最大の理由は、昌平を日本で一番人が育つ集団にしたい、と願う藤島TDのコンセプトと一致したからです。サッカーを通じて魅力的な人間をどう育てるか。僕らは成長の手助けを永遠に追い求めないといけない。確かに大きな挑戦ですが、肩ひじ張らずにやっていきたい」と明確な方向性を示した。
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