1年生は3人が登録メンバーに入ったが、このうち吉澤頌裕と原田誉裕の両MFは交代で出場。中でも吉澤は中学時代に所属した埼玉・昌平の下部組織、FC LAVIDAで久保の後輩でもある。

 昌平にするか他校に行くか-。進路を決めるに当たり、かなり逡巡したそうだが「違う環境の中で、自分の力がどこまで通用するのか挑戦したかった」と帝京を選んだ。

 入学間もない6月のインターハイ予選でトップチームの試合に出場し、7月1日のプリンスリーグ関東1部第9節、桐生第一戦では4点目を蹴り込んだ。当時はプリンスリーグとBチームが参戦するT3リーグを掛け持ちするなど、将来を嘱望されていたのだが……。

 ではトップチームで脚光を浴びるため、どんなアピールをしてきたのだろう。久保は「自分の特長は仕掛けとスピードに乗ったプレーなので、この強みに磨きをかけて練習や練習試合で徹底的に出し切ることを心掛けました」と説明すると、「クロスの精度が上がるようクロスの練習も毎日の日課です」と明かした。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東1部
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