続けて「今年のチームは選手権で例えるならば、ベスト16や8、あと一歩で国立を目指せると周囲に言われ、選手たちもそれを意識せざるを得ない状況です。ただ、今の自分たちの実力とはまだ差があって、選手たちもその中でもがいている状態ですね」と心情を吐露した。

 そんな中でも、選手たちは着実に成長の意識を持ち、インターハイに向けて前進している。

 「幸い、選手たち自身も『まだまだ自分たちが伸びていかないといけない』と感じてくれています。一戦一戦を大切に戦いながらも、今日のように先制してから追加点を取るまでの時間帯や、ゲームの流れの作り方をもっと学んでほしい。気負いすぎることなく、毎試合で狙いを持ち、しっかり振り返りをしながら戦っていきたいと思っています」

 かつての栄光に甘んじることなく、その経験を糧として前に進む明秀日立。真の強さを求める明秀日立の「挑戦」は始まったばかりだ。

(文・写真=古部亮)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)茨城予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)茨城予選