「リードしても、守りに入ったら負けだと思ってるんです」
言葉にすればシンプルだが、それを実践するのは難しい。70分という短い時間の中で、どれだけ足が止まりそうになろうと、どれだけ点差がつこうと、彼らは一切その矛先を引かなかった。DF小野海太はキャプテンとして先頭に立ち、その“誇り”を貫き続けていた。
今季の川和は、点取り屋のエースを怪我で欠く苦しいチーム状況の中で、幾度も“勝ち切れなさ”に悩んだ。インターハイもリーグ戦も、掲げた目標に届かず。それでも、崩れなかった。むしろ、その失望を糧に、チームは研ぎ澄まされた。
▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選

