試合後、前橋育英の山田耕介監督は「0-2から逆転できたのはそれなりに評価できるのかなと思いますけど、最初の15分ぐらいは本当に全部(ペースを)握られて、それにオロオロしてしまった。(空中戦が多く)どうしても(ボールが)落ち着く場所がなくて、プレミアとの違いに戸惑ってしまったのかなと思います」と相手の戦い方に慣れるまで難しい戦いを強いられたと序盤を振り返った。

 「映像で見たよりも強かった」と指揮官が話したように、予想以上の圧力をかけられ序盤は自分たちのサッカーができなかった前橋育英だったが、それでもMF13柴野快仁(3年)がボールを落ち着かせることで、徐々にペースを奪い返し、最終的には自分たちの土俵で戦えるように試合をコントロールしていった。

 難敵との初戦をなんとか乗り切った選手権王者の2回戦の相手は高知中央だ。

 「今日みたいなゲームにはならないように、我々のサッカーをもうちょっと最初から徹底してやるべきだと思います。相手どうのこうのじゃなくてしっかりやっていきたいと思います」と山田監督は次戦に向けやるべきことを再確認していた。

(文・写真=会田健司)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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