47分、佐々木はまずは左足でロングシュートを放ちゴールを脅かすと、49分には「思いきり打った」という右足からのミドルシュートをゴール右上に突き刺し、反撃の狼煙を上げる。さらにPK戦に突入かと思われた後半アディショナルタイム8分、神村学園は左サイドでFKを獲得。これを佐々木が直接狙うと、美しい弧を描いたシュートはゴール右隅に吸い込まれ勝負は決した 。10番の2ゴールで試合を土壇場でひっくり返した初優勝を目指す神村学園が、劇的勝利で決勝に弾みをつけた。

(文=古部亮 写真=矢島公彦)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)