2得点でチームを勝利に導いたエースだが、元島は前線からプレスのスイッチを入れる役割も担い、その仕事を1試合通して最後まで見事にやり遂げた。「チームの狙いとして土のグラウンドでもあったので、後ろから繋いで来たら前からプレス。そこで奪って1点というのが自分たちの方針でした。3年生はこの試合にかけてきた想いが強いので、熱いプレーをしないとチームも締まらないと思っていました」と、この試合への強い意気込みをプレーで表現できたと話した。

 「インターハイは地区予選で悔しい形の負け方をしてしまったので、この選手権では絶対に県大会に進むって全員で決めてここまでやってきました」とインターハイで味わった悔しさからチームを引っ張る自覚に芽生えたエース。まずは目標の決勝トーナメント進出を決め「自分が点を決めて勝ちたいと思っているので、出来ればハットトリック目指して頑張ります!」と次戦でもこの試合以上に活躍をしたいと意気込みを語った。

 決勝トーナメントに駒を進めた春日部東は10月12日に行われる1回戦で立教新座と対戦することが決まった。

 (文・写真=会田健司)

▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選