大阪商大堺DF4原田優吾(3年)
PKでは失敗してしまったが、それでも前後半の80分を振り返ればMVP級の活躍。特に空中戦では加圧トレーニングで鍛えたというフィジカルで当たり負けすることなく、「長所である身長を生かした競り合いで優位に立てた」と胸を張った主将が、確実にチームに自信と安定感をもたらした。さらに「相手の方が焦っているとわかっていたので、自分たちは落ち着いていた」と0-0の展開が続いたことで相手を焦らせることができたと振り返った。
「チャレンジャーという意識が自分たちの泥臭いサッカーに合って」と2次予選1回戦までとは違い、挑む立場となったことで、いつも以上の力を発揮。ディフェンス陣が奮闘し、攻撃陣も寄せの速さで相手に自由を与えなかった。
これで2次予選を突破した大阪商大堺。3年前に先輩たちが初の4強入りを果たした時のように、「あの試合を観て商大堺に入ると決めた」という選手たちがここから強豪を倒して勝ち上がっていけるか。
「あそこを越えるために僕たちも強度の高い練習と試合を重ねてきて、自分たちも成長して精神も鍛えられていると思うので、そこでは3年前にも劣っていないと思います」と意気込んだ原田。
「格上の相手が続くのでハイプレスをモットーに泥臭くサッカーをやっていきたい」
泥臭いサッカーで強豪を倒す。中央トーナメントでも大阪商大堺に注目だ。
(文・写真=会田健司)
▽第104回全国高校サッカー選手権大阪予選
第104回全国高校サッカー選手権大阪予選