桐光学園DF5陶山響(写真=K,Nishiyama)
10月19日、第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選の3回戦で、桐光学園がDF5陶山響の決勝ゴールにより慶應義塾を1-0で下し初戦を突破した。
霧雨の中、重たい空気を切り裂いたのは、左サイドを駆け上がるレフティーだった。
その瞬間、陶山は「自分が決める」と心の中でつぶやいていたという。0-0のまま時間だけが経過していく、選手権初戦。焦燥と緊張が入り混じるピッチの中で、彼はただ信じて走った。
そして55分、右サイドからのクロスに反応して左足を振り抜く。面で捉えたボールがゴールネットを揺らすと、静まりかけていた桐光のベンチが爆発した。
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▽第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第104回全国高校サッカー選手権神奈川予選