Bチームのプリンスリーグ関西2部昇格は、3度目の挑戦だ。2022年のプレーオフは初戦を突破したが、勝てば昇格という近江Bとの試合でPK戦の末に敗戦。翌年の2024年もヴィッセル神戸Bにも、PK戦の末に敗れている。米澤一成監督は「Bチームが関西2部で戦えることは、なかなか無い。高いレベルに身を置いて戦えることでチームは鍛えられるし、是が非でも勝ち取りたいです」と意欲的だ。それはAチームの主力選手ながら、怪我もあり出場時間の規定に達していない早苗優介らをプレーオフで出場させている選手起用からもうかがえる。
また、心情的な部分において、3年生にとっては後輩たちへ関西2部という置き土産を残したいという思いもある。今年は怪我人が多く、Bチームが主戦場となる選手がAチームに組み込まれてプリンスリーグ関西1部のピッチに立つ試合も珍しくなかった。結果という部分では残留争いに巻き込まれるなど苦戦したが、関西の高いレベルを経験することで個人が成長し、チーム力の底上げにつながるという側面もあった。来季、Bチームを関西2部に参入させる恩恵を、後輩たちに残して卒業していきたいところだ。また、Bチームが昇格すれば、京都府2部リーグで上位に入っているCチームの昇格への道も開けてくる。
▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2025プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2025プリンスリーグ関西 プレーオフ(参入戦)

