得意のドリブルで何度も好機を演出したMF7遠見隼人(3年)

 「自分がこの学校に来て4年目。彼らは、自分がAチームを見始めるタイミングで入部してきた、3年計画で育ててきた子たちなんです」

 試合後、山崎孝佑監督は声を絞り出した。東京都地区リーグ3部に沈んでいたチームを2部、1部へと引き上げ、着実に力を蓄えてきた。その最終目標こそが、この都大会進出だった。

 「生徒たちが自分のために頑張ったわけではないと思いますが、自分の言葉を信じてついてきてくれたことに感謝しています。だからこそ、最後になんとしても勝たせてあげたかった」

 指揮官の言葉には、勝たせてあげられなかった悔しさが滲んでいた。

 その監督の期待に、ピッチで応えようと躍動したのがMF7遠見隼人(3年)だった。試合後、涙をこらえながら取材に応じた遠見の言葉からは、この試合に懸けていた気持ちと、仲間への思いが溢れ出した。

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▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選