真夏の総体から、1年間に渡って争われる高円宮杯、そして冬の風物詩である選手権まで数々のドラマを生んだ2014年シーズン。高校サッカードットコムでは地域別に激動の1年を振り返る。第7弾は中国、四国編。

【中国】
 名門立正大淞南が3冠達成の快挙。過去2度全国4強まで進出した実績を持つ総体では7年連続9回目の島根県王者に輝くと、選手権でも県内3連覇を達成し14回目の出場を果たした。

 またプリンスリーグ中国も初制覇。作陽、広島皆実米子北ら各県代表校がひしめき合う中、圧倒的な強さで首位を独走し歓喜の初優勝を飾った。それでも全国では思うような結果を残すことができず。総体では準優勝大津と激突した2回戦で屈し、選手権では流通経済大柏の前に準々決勝敗退を余儀なくされた。さらに、初参戦となったプレミアリーグ参入戦でも敗れ昇格を逃すなど悔しさを味わった今シーズン。来シーズンはプリンスリーグ中国連覇、そして初の全国制覇に期待が懸かる。

 08年度にプリンスリーグ中国制覇、選手権初優勝と輝かしい過去の栄光を持つ広島皆実は王座奪還を目指した今シーズン、目標達成とはいかなかった。それでも県内では無類の強さを発揮し、総体では8強入りするなど王座奪還に一歩近づいた印象。来シーズンの活躍が期待される。

【四国】
 総体、選手権共に苦しんだ四国勢。他強豪との力の差を痛切に感じる1年となった。そんな中、プリンスリーグ四国を制したのは徳島市立。14勝3敗1分け勝ち点42を積み上げ、2位愛媛FCユース、3位徳島ヴォルティスユースといったJユース勢を退けての優勝となった。それでも12年度、愛媛FCU-18以来となるプレミアリーグ参入の夢は叶わず。来シーズンは四国勢の躍進の年であることを願いたい。

▽2014年シーズン結果
全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」
第93回全国高校サッカー選手権大会
高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWEST

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