真夏の総体から、1年間に渡って争われる高円宮杯、そして冬の風物詩である選手権まで数々のドラマを生んだ2014年シーズン。高校サッカードットコムでは地域別に激動の1年を振り返る。第8弾は九州編。

【九州】
 00年頃黄金時代を築き上げた国見が全国を席巻して以来、栄光から遠ざかっていた九州勢の躍進が大きな注目を浴びた。

 2014年シーズン、国見が高校総体を制覇した04年以来となる九州勢優勝をもたらした東福岡を筆頭に堂々の準優勝を果たした大津、そして海星鹿児島実と、実に半数を占める4チームが8強入りを果たした総体は記憶に新しい。続く選手権では優勝候補に挙げられた東福岡ら戦力の充実を誇ったチームが続々敗退し、総体時ほどのインパクトを残すことはできなかったものの、国見が全国の頂点に立ってからちょうど10年。九州が高校サッカー界の主役に再び躍り出る、そんな期待が膨らむ躍進であった。

 続いてプリンスリーグでは大分トリニータU-18が九州1部優勝。U-19日本代表にも選出された坂井大将をはじめ、佐藤昂洋、姫野宥弥の2015年度トップチーム昇格3選手を擁し圧倒的な強さで連覇を達成すると、参入戦を勝ち抜き、昨年逃したプレミアリーグ昇格を掴みとった。

 また、そんな九州からはJリーガーも多く誕生。東福岡で総体優勝を果たしたMF中島賢星、MF増山朝陽の2人をはじめ、大津からはFW坂元大希、秀岳館からは大岩亮太、笹原脩平の2人、そして鹿児島城西からはFW岩元颯オリビエがプロへの扉を開いた。

▽2014年シーズン結果
全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」
第93回全国高校サッカー選手権大会
高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWEST

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