第92回全国高校サッカー選手権大会準決勝。第1試合は富山第一(富山)と四日市中央工(三重)の対戦。

 前半22分、富山第一は左のCKからクロスのこぼれ球をDF藤井徹が左足で押し込み先制点を奪う。
 対する四日市中央工は44分、ゴール左からのFKのチャンス。キッカーはDF中田永一。左足から放たれたボールは壁5枚を越えクロスバーにアタリながらサイドネットを揺らすスーパーゴールに。同点に追いついて前半を終了した。

 後半に入り57分、富山第一はこぼれ球をMF細木勇人がゴール右へふわりとシュート。前に出ていたGKは反応できず、富山第一が勝ち越しに成功する。
 だが四日市中央も黙ってはいない。73分、FW井手川純がGKとの1対1から冷静に右足でゴールを決めて再び同点に追いつく。

 試合終了間際、後半アディショナルタイムに富山第一はPKのスペシャリストと称されるGK田子真太郎を投入。きたるべき決戦に向け準備を整えた。
 その田子は3番手、中田のシュートを見事に止め、期待に応えた。対する富山第一は5人全員がゴールを決め、勝利をものにした。
 四日市中央工は2度先行されながら追いつくも、先手を取れなかったことが響いてしまった。常に手を打ち一進一退の攻防を制した富山第一が初の決勝進出を決めた。