関東一は6番大井航太と10番小関陽星がビルドアップに参加し、10番小関はバイタルにも侵入していた。9番古宇多旭は右サイド、11番池田は相手のDFラインで駆け引きを行い相手の脅威になっていた。皆んながマルチな動きで流動的に入れ替わる事で相手を混乱させていた。

 都立東大和南は4番八屋優太が狙いすましたインターセプトで攻撃に繋げると、10番世継は攻守で存在感を放ち、8番渡辺、9番木野瀬が前線で勝負を仕掛けていた。守備においても、カウンターにおいても無理をしない事でバランスを保つ。

 後半16分、都立東大和南10番世継がプレスをかけると、11番横川巽がパスカットからチャンスを迎えるも、これはゴールにはならず。対する関東一は同24分、10番小関がゴール前シュートからポストを叩くと、同25分には11番池田がGKと一対一でチャンスを迎えるがゴールにならず。ジワジワと相手に迫る関東一は同32分に相手のパスミスからチャンスとなる。ゴール前でボールを得た19番笠井佳祐がシュートをたたき込み、値千金のゴール。最後まで勝負を諦めない都立東大和南はエース10番世継を筆頭にゴールを奪いに行くも、このまま試合終了のホイッスル。関東一は一瞬前がかりになり、バランスを崩した都立東大和南の隙を見逃さなかった。

(文・写真 石津大輝)