後半も両者激しくぶつかり合い、ピッチでは肉弾戦が繰り広げられる。駒澤大学高等学校は10番江藤が競合いで前線を盛り上げ、11番中村はドリブルで仕掛ける。更に守備ではCBの3番斎藤我空,ボラの6番羽鳥陽介が空中戦や陸戦の対人勝負を挑む。東京朝鮮は4番鄭攸堅、5番朴俊範が駒澤の10番江藤を途中から抑え、奮闘していた。8番い尹智秀はアジリティを活かしチャンスメイクしていく。時間の経過と共に、応援団の声援も増す東京朝鮮、後半35分に、10番洪俐鎮がボールを落とすと8番尹智秀が強烈なシュートを放つ。しかし、これはGK宮崎の正面でキャッチされてしまう。

 最後まで応援団、選手共々攻め続けた東京朝鮮中高級学校であったが、ここで試合終了。先制ゴールを決めた10番江藤は勿論賞賛に値するが、最後まで闘い抜いた闘将3番斎藤もマンオブザマッチ級の活躍を見せた。

(文・写真 石津大輝)