後半に入ると、2点を追う明大八王子は9番がより前へとポジションを移し、2トップの形でゴールを狙う。45分右サイド、ゴールから遠い位置のFKを得るとキッカー、2番のクロスに8番がヘッドで合わせるが惜しくもゴール右へと外してしまう。前半は全体的に引いて守っていた明大八王子がやや攻撃的にシフトしてきたことで、成立学園は攻撃のスペースを得るようになる。
すると、ピッチをワイドに使った攻撃で46分、ゴール前で崩しを見せると最後は9番・吉村伸がシュートを放つ。50分には10番・上田悠起のスルーパスから11番・町田ブライト、9番・上村諒斗が立て続けにシュートを打つなど明大八王子ゴールを脅かすもGKがこれをことごとくセーブし得点を奪えない。それでも追加点は時間の問題だと思われた54分、左サイドを駆け上がった3番のクロスをファーサイドで11番・町田ブライトが折り返し、最後は7番・三角航平が豪快に叩き込んで3対0とした。
さらに右MF10番・上田悠起が中央にポジションをとるようになると、広い視野からいいテンポで攻撃が組み立てられる。そして62分には中央10番・上田悠起が一度左サイド14番にボールを預け、その折り返しを受けるとゴール右隅を狙った芸術的なループシュートがゴールに吸い込まれ、4点目を挙げる。
その後も決定機を作り続ける成立の攻撃をなんとか凌ぎ、一矢を報いたい明大八王子は途中出場のFW14番がポストプレーからの攻撃を試みるも、安定した成立学園DFを崩すことが出来ず。逆に後半アディショナルタイムには成立途中出場のFW20番・町田ジェフリーがゴール前でターンからDFを振り切り、冷静に5点目を決めて試合終了。
危なげない戦いを見せた成立学園が5対0の圧勝で明大中野八王子を下し、6月7日から始まる2次トーナメントに駒を進めた。