サッカーで言われる一番危ない点差、早い時間での2点リードで魔が差したのか日大藤沢、同23分桐光学園に中央左を崩されシュートを打たれると日大藤沢DFがPA内でハンド。同24分、エース10番FW西川潤がきっちり右へ決めてゴール、1-2と反撃の狼煙を上げる。一気にたたみかける桐光学園は同29分、フリーキックのリフレクションを左サイドで拾った9番MF阿部龍聖が上手くターンしクロス、ファーで待っていた5番DF望月駿介が豪快にヘディングを叩きつけてゴール、2-2と前半のうちに同点とする。

 同点で前半を終えると、後半立ち上がり、更に牙を剥いたのは桐光学園。後半5分桐光学園、左サイドを突破しクロス、日大藤沢1番G丸山洋平が飛び出すも触れずファーに走り込んでいた8番MF中村洸太が決めて逆転、 3-2とする。逆転を許した日大藤沢も、終盤猛攻に出る。後半30分、日大藤沢は10番FW比留間輝が左中央から2人をドリブルで切り裂き角度の無いところからのGKと1対1もシュートは正面に飛びGK セーブ。攻勢に出たい日大藤沢だったが同39分、5番DF多田夢都が2プレー連続で1枚ずつイエローカードを提示され退場となり、ビハインドの日大藤沢は更に苦しい状態に追い込まれる。その後はトーナメント経験豊富な試合巧者の桐光学園が上手く前線で時間を使い、試合はそのままタイムアップ。桐光学園は逆転勝利で次戦11月4日、決勝の舞台を賭けてヴァンフォーレ甲府内定の中山陸擁する東海大相模と対戦する。

(文・写真 甲斐雅人)