後半に入り、浦和東のディフェンスがさらに足を動かしてくる。安藤丈が抜けようと前を向くと、浦和東はすかさず2人3人と集まり自由に仕事をさせない。駒澤大学高等学校がリズムを作れずなかなかシュートが打ちきれないでいると51分、浦和東が欲しかった追加点を手にする。
 左サイド、岩出拓也が大澤潤矢とのワンツーからゴール前へ飛び込みシュート。これは弾かれるが、そのこぼれたところをゴール前に詰めてきた松本雄太が蹴りこみ2点目を獲得。試合を優位に進める追加点に、浦和東が湧いた。

 だがこれで心が折れてはいられない。目の色が変わった駒澤大学高等学校はその直後53分、左からのクロスに合わせた野本克啓が足を振りぬき、ボールは綺麗な軌道を描いてゴールへ。1点を返した。しかし駒澤イレブンに笑顔はない。すぐに次のプレーを、と一斉に自陣に戻り、ボールを要求する。

 その姿に浦和東も、さらに気を引き締めなおすかのようにプレー。炎天下の連戦、3日目にもかかわらず、足が止まらない。駒澤大学高等学校も死力を尽くし攻め続けるも結局浦和東の網は突破できず。タフな日程にもかかわらず試合中、常に笑顔を見せていた浦和東が勝利し、関東大会3位の座をもぎ取った。

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