後半に入り、さらに攻撃を繰り出す佐野日大。だが激戦区東京を、そしてこの関東大会を勝ち抜いてきた都立駒場の集中力は途切れず、ゴールを割らせない。

 次の1点は49分。左からのクロス、高橋康太がシュートと見せかけ吉澤泰成へパス。これを吉澤が決め、都立駒場が3点目をあげ、試合の流れを決定づける。
 やや集中力の切れてきた佐野日大だが、それでも果敢に攻め込み続ける。だが、キャプテンで守備の要、末永直輝を欠いてもなお、都立駒場の守備は揺るがなかった。

 結局最後まで集中力を切らさず足を動かし続けて守り抜き、少ないチャンスをモノにした都立駒場が関東を制した。都立勢が関東高校サッカー大会で優勝を勝ち取るのはこれが初。新たな時代の幕開けを感じさせる勝利に、チームもファンも興奮冷めやらぬ様子だった。

【編集部】