もともとサイドバックが本職だが、新チームからウイングにも挑戦中だ。この日は体調不良から復帰したばかりの大野田に代わり右翼に入ると持ち前の積極性で相手の脅威になり続けた。

前半7分には谷のヘディングのこぼれ球を頭で詰めてネットを揺らした。村田にとってこれが公式戦初ゴール。「最近ずっと外していてみんなからそろそろ決めてくれって言われていたので(笑)」。ゴール後は仲間たちの待つ応援スタンドに向けて特大のガッツポーズで応えた。

「スピードややりきるところ、あとは下手くそなので元気は一番大事にしています」というサイドの仕掛け人は、後半も積極的に相手ディフェンスの前に侵入してファールを獲得。守屋保監督から与えられたタスクを見事にこなし、21分にピッチアウトするまで勢力的に走り回った。

「やっぱりやっていて攻撃したり、点を取ったりできるのでウイングの方が楽しい」と村田。現時点ではオプションのひとつかもしれないが、果敢な仕掛けは相手守備陣にとって脅威だ。このまま活躍を続けていけば右翼のファーストチョイスとなる可能性も十分にありそうだ。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登