國學院久我山vs駒澤大高

 開始早々、試合を動かしたのは國學院久我山。前半6分、左サイドで受けた7番山下貴之が戻りながら対応するディフェンスラインとゴールキーパの間に早いグラウンダーのアーリークロスを送ると9番山本航生がスライディングで蹴り込み先制に成功する。後半立ち上がり4分には國學院久我山左サイドバックの11番山本献がゴール向かって左約25mの位置からのフリーキックをゴール左上に直接叩き込み追加点。同20分にはGK17番石渡克のロングフィードに左サイドを抜け出した7番山下貴之がファーストタッチで相手ディフェンスラインの背後へ抜け出すと中で9番山本航生が浮き玉をインサイドで上手く合わせてこの日2点目のゴール、3-0と一気に駒澤大学高等学校を突き放す。ここから上背のある選手を前線に配置し攻勢に出た駒澤大学高等学校は同36分、左コーナーキックのこぼれ球を11番小林蒼太が蹴り込み1点を返すが万事休す。

 この日も攻撃陣が爆発の國學院久我山だが、GK17番石渡克の足元の高いボールコントロール技術やDF2番保野友裕の空中戦の強さも見逃せない。中でもチームのトランスミッション的役割を担うMF6番福井寿俊のプレーにも大注目。関東大会出場に王手を掛けた國學院久我山は4月27日、3年連続での関東大会出場を目指す関東一に挑む。

(文・写真 甲斐雅人)