試合後、神戸弘陵の谷純一監督は「お互いボールを大事にするチーム同士で、個人もチームも局面の駆け引きが面白かったですね。終了間際の決定機はどれか一つ決めたかったです」と試合を振り返り、「今年は長期離脱の怪我人が多くてプリンスでなかなか勝てなくて。でも怪我人が戻ってきて選手権はとれた。今日チャンスを与えた選手たちも怪我人が離脱している間経験を積んでいるので選手権に出たいっていうのがある。チームとしてはいい流れできているかなと思います」と話し、選手権に向けてチーム力の上積みがうまくいっているようだ。選手権秋田商戦に向けては「秋田商業さんは粘り強いチームなので、きっちり弘陵の選手の良さを出して、守るところは今日のように連動してしっかり守って、攻撃ではアイデアをだしてっていう場面を多く作ってやりたいなと思います」と話した。神戸弘陵は次節11月30日にJ-GREEN堺で近大附と対戦する。
対する興國の内野智章監督は「主力をハーフタイムで下げるのは決めていました。そのうえで普段出ていない選手がどう絡めるかをみたかった。相手のシステムに対して対応してズレをつくれて、後半あんだけ押し込んでんねんから仕留めきれんと。決めきれないからカウンターで走らされて疲れさせられる」と試合を振り返り、「プリンス残留を決められていたのがでかい。勝ち負けではなく今日は2年生の25番DF児山雄基と23番MF豊田㤏弥にこだわりました」と選手権や来年に向けて実戦で選手に経験を積ませられたことが大きかったようだ。興國は次節11月30日にJ-GREEN堺で京都橘と対戦する。
(文・写真=会田健司)
▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2019 プリンスリーグ関西
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