今年の2月の新人戦や同年4月のプレミアリーグEASTの開幕戦ではどことなく頼りない一面を覗かせていたが、まるで別人のような逞しいプレーでチームを牽引。「自分は昨年の経験を今年に反映させるために、チームを引っ張ることが求められている。今年はすごく勝ちに拘っていて、内容がどうとかではなく結果が全て」と言い切る男が、圧巻のプレーで存在感を示した。

 後半も武田や古宿理久らを中心にゲームをうまくコントロール。渡邉綾平や櫻井辰徳を中心に攻撃を仕掛けた前橋育英を尻目に虎の子の1点を死守。試合終了間際には箱﨑拓の右クロスから途中出場のタビナス・ポールが頭で落とすと、最後は同じく後半からピッチに立った田中翔太が押し込んで勝負あり。

 2-0で宿敵を撃破した青森山田。手堅くゲームをオーガナイズし、2回戦へと駒を進めた。

(文・写真=松尾祐希)

▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)