快勝劇に高知の高橋秀治監督も手応え十分。「本人たちの判断が良かった」と充実した表情を見せ、選手たちの頑張りを讃えた。
高橋監督は2016年に四国の高体連チームを指導する監督としては初めてS級ライセンスを取得した人物。10年に渡り、高知県のユースダイレクターも務め、育成年代に長年携わってきた。そこで大事にしてきた考えが、サッカーにおける判断力。口が酸っぱくなるほど選手たちにも伝えてきたとし、様々な局面で自らジャッジする思考を植え付けてきた。
「選手たちにも話したのですが、フットボールには原理原則がある。しっかりと考えた中で個人の判断があるんです。僕が言うことは必要なくて、フットボールの判断を原理原則に従ってやる。あとは情報を与えて、状況に耳を澄ませて、状況が見えてくれば、ボールを出して上げて、そこに来るなというのが分かって走って行く」
長年の積み重ねが花を開きつつある高知。明日の3回戦では初芝橋本と対戦する。過去最高成績は2009年度のベスト16。次なる戦いで学校の歴史を塗り替えられるか。今の勢いであれば、十分にその可能性はあるはずだ。
(文・写真=松尾祐希)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)