試合後、西京の攻撃陣を牽引した前田は自身のプレーを振り返り、手応えがあったと話した。とりわけ、PKの場面は「結構、良い感じで前を向けて、自分の得意な位置だった。前にスペースもあったので、1回勝負をしてみたいと思って仕掛けたら、あのような形でファウルをもらえた」と納得のいく仕掛けだったという。2回戦までは思い切って前に出られず、良さを出せずに苦しんでいた。だからこそ、頭にあったのは積極的なプレー。狙い通りの形で結果を残し、チームの勝利に大きく貢献した。
7月30日の準々決勝で対戦するのは桐光学園。C大阪入団内定の西川潤を擁する全国レベルの強豪校だ。「自分は小さいけど、サッカーをやる上で不利なところが多いけど、乾選手は小刻みなタッチやスピードを使って相手を抜いている。自分もそこを目指したい」と言い切る男は、米子北戦で得た自信を胸に刻んで再び躍動することを誓う。
(文・写真=松尾祐希)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)