前半29分、初芝橋本はフリーキックのチャンスにキッカーは2番南條。フリーキックからの混戦で、6番山口が強烈なボレーを放つもGK森がスーパーセーブ。更に8番河井がヘディングで詰めるもゴールにはならず。両校ゴールを決めれずこのまま前半終了。高知は高い位置で、7番西村や11番野島のサイドに入り、チャンスを作ることもあったが、初芝橋本の厚い中央の守備を崩す事が出来ない。初芝橋本はよりシンプルな攻撃方法を選ぶ事で、守備のリスクを軽減。そして、暑い中の15番大影のフリーランニングがチームを支える。

 後半は始まりから互いにオープンに打ち合う形となる。高知は数本繋ぎながらのショートカウンター、初芝橋本は8番吉尾、11番名願のドリブル突破や10番野島の前線での気迫のこもったプレーによりゴールに迫る。そして、同31分についにスコアが動く。初芝橋本は2戦連続ゴール中の11番名願がペナルティボックス内にキレのあるドリブルで進入すると、ファウルを受けてPKを獲得。これを自らきっちり決め切り、先制点を奪う。初芝橋本はクーリングブレーク後、勢いのある攻撃で相手を押し込み、押し込んだ相手に前からプレスをはめていく。高知も諦めず戦い抜くも最後まで1点が遠く、このまま試合終了。戦略的に自分達のやれる事を一貫して行った初芝橋本が1-0で勝利し8強入りを決めた。

(文・写真=石津大輝)

 
▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)