後半7分、国際基督教大高23番富山がキーパーからインターセプト。そのままシュートを放つもこれは惜しくも枠の外。そのすぐ後も10番三間侑典が絶好の位置でのインターセプトから、キーパーと一対一を迎えるも、これも決め切る事が出来ない。中央国際は4番山下、2番竹田、3番御手洗、GK小坂のビルドアップから、6番津守が中盤でゲームをコントロールし、10番後藤、12番桑野、13番飛鳥井秀などが近距離に寄った時に、細かいパスワークで相手に迫っていく。

 国際基督教大高は前プレとリトリートした守備を使い分けながら、論理的に守備をはめていき、攻撃は23番富山、11番柳川、10番三間侑典などの個性を活かしてゴールに迫る。また7番三間俊典はバランスを取りながら攻守に活躍する。後半21分、一瞬のビルドアップの綻びを見過ごさなかった中央国際。13番飛鳥井が中盤で浮き玉を受けると、これをドライブ回転のシュート。これが見事にゴール右上隅に決まり、2-1と再びリードを奪う。

 後半37分、国際基督教大高9番小島が左サイドを駆け上がりクロスを上げる。これに18番小川が飛び込むも、キーパーがパンチングで弾く。最後まで中央国際を脅かす国際基督教大高であったが、ここで試合終了のホイッスル。前からの守備と引いた状態での守備を使い分け、真面目でありながらタレントを活かしたサッカーで中央国際を苦しめた国際基督教大高であったが、きっちり決めるとこを決めた中央国際が次戦へと駒を進めた。

(文・写真 石津大輝)