ハーフタイムに小山監督から「リスク管理をしろ。お前たちの持ち味を出せ」と激を飛ばされ、後半に臨む城西国際大イレブン。後半いきなりMF加藤潤也がシュートを放ち、積極的にゴールを狙っていく。しかし、後半10分、相手にPKを与えてしまう。PKにGK平山優樹は、方向を読み当てボールに触る。しかしボールの勢いを止められず、ゴールを決められ3対2。

 気持ちを切り替え、追加点を狙いたい城西国際大に、小山監督は「裏を狙え」と指示を出す。すると徐々に裏を狙ったプレーが目立ち始め、後半17分DF呉島勝士の浮き球パスにFW山本真澄が反応しゴールを決め、4対2。「前半で突き放すチャンスがあったのに、自分が外してしまい何もできていなかったので、後半ゴールを決められて良かった」とFW山本真澄。試合中盤、そのFW山本真澄に代わってFW黒木利樹を投入。その後も果敢にゴールを狙い、MF小栗和也のフリーキックにDF呉島勝士が合わせるが、惜しくもクロスバーに当たり追加点にならず。終盤、江戸川大の運動量が落ち、プレスが少なくなり、フリーの状態が続くと、何度もゴール前に攻め入り貪欲にゴールを狙っていくが、その後追加点には結びつかず4対2で試合が終了した。

 試合を終え、小山監督は「結果には満足しているが、試合前に話したチームのコンセプトとまったくかけ離れたゲーム内容だった。しかし、リーグ戦は始まったばかりなので、試合を重ねるごとに、これからチームが良くなっていくと思う。学生選手権も控えているので、しっかりトレーニングをしていきたい」と話してくれた。

 今回はじめて試みたスタンドからの応援であったが、選手たちには大きな後押しとなったことだろう。試合後には、選手たちが応援席まで駆け寄り、互いに勝利を喜びあった。チーム一丸となってのホーム初戦の勝利となった。
 次戦は20日、ホームで千葉商科大との対戦を向かえる。

【取材・文=伊藤千紘】