追加点を決めて喜ぶMF小栗和也

 後半スタートからMF竹本佳に代えてFW米澤康太と交代カードを切った城西国際大。後半序盤、左サイドのDF山之内裕太、MF加藤潤也とボールをつなぎ、前線のMF村下和也へ。それに後半から出場したMF米澤康太が合わせるもシュートならず。その後もMF米澤康太がゴール前でパスをうけ、シュートを打つもゴールの枠をとらえることができない。

 一方、なんとか1点返したい明海大は後半開始とともに果敢にゴールを狙う。しかし、DF廣瀬智行がゴール前で何度も相手に競り勝ちピンチをしのぐ。「今日負けたら後がないと分かっていたので、気持ちの入る試合だった。いい時間帯で得点を決めてくれたので、とにかくゼロで抑えることを意識した。DF陣とGKと連携しゼロで抑えられたのは良かった」とDFの要、廣瀬智行。

 そして後半25分、MF小栗和也が中盤からドリブルでゴール前まで持ち込み、シュートを放ち2対0。追加点の欲しかった城西国際大にとっては良い時間帯での得点となり、ますます流れに乗る。決めた瞬間ガッツポーズを見せたMF小栗和也は「前節、ホームにもかかわらず負けてしまい、何もいいところを出せずに終わってしまってチーム全員、悔しい思いをした。敗戦のショックもあったが、今日の試合に臨むために、いい雰囲気でいい準備ができたのが結果につながったと思う。1点決められて良かった」と嬉しそうに振り返った。

 後半37分、先制点を決めたMF村下和也に代わりMF花本敏生を投入。そのMF花本敏生は左サイドを何度も駆け上がりチャンスを作っていく。その後、MF桑野淳史に代えてMF江崎千尋と最後のカードを切ると、そのまま試合は終了し2対0。リーグ戦で明海大学相手に初勝利。

 ゲームキャプテンを務めたMF桑野淳史は「あまり自分は表に気持ちが出るタイプではないのでプレーで引っ張るしかないなと思い試合に臨みました。久しぶりの試合で少し緊張したのですが、楽しかったし勝利できて良かった」と話してくれた。
 試合後、城西国際大イレブンは応援団に駆け寄り、共に喜びを爆発させた。
 次戦は、春期リーグ最終節、アウェイで国際武道大学と対戦する。

【取材・文=伊藤千紘】