そしてそのためには「学校としてのスタイルであったり、志向というもののベースをいま一個ずつ積み上げていかないといけない。今度2年生が3年生になる時、あるいは1年生が上級生に絡んでゲームに出るようなこともあると思うが、そういう時のためにも浦和学院としてのサッカーの形っていうものはやっぱりいまここから積み上げて取り組まないといけない」。そういった環境での経験が、次の舞台へも繋がっていくような環境づくりを目指しているという。

「良い選手がいる時は強いけど、そういう選手が卒業したら次の年は力の差が出てしまうようではダメだし、常に県の中でも上位で争えるような土台づくり、浦和学院としてのそういうベースを築いていかないといけない。いまはそのベース作りに取り組んでいるところですね」。

もちろん一朝一夕で作り上げられるものではないが、浦和学院がこれから強豪校としての階段を上がっていくためには必要な作業だ。西武台高校に敗れインターハイ予選は2回戦敗退に終わったが、チームとしてのベース作りに取り組みつつ、冬の選手権での躍進に期待したい。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登