立ち上がりから明秀学園日立は前線の3トップを中心にハイプレス。高知はなかなか思うようにボールを繋ぐことができない。すると前半26分明秀学園日立、右サイドを7番FW長谷川涼平が抜け出すとゴールに仕掛けながらマイナスの折り返し、中央フリーの17番FW長谷川皓哉がきっちり決めて先制ゴール、1-0とする。「涼平さんから良いボールが来たので決めるだけでした。」と試合後17番FW長谷川皓哉は話すと、7番FW長谷川涼平も「中は見えていたので少し縦に流してディフェンスのスライディングを誘いました」と冷静に振り返った。

その後は高知も唯一2年生でスターティングメンバーに名を連ねた9番FW楠瀬海を軸に攻撃を展開。同38分にはカウンターから9番FW楠瀬海が受けるとドリブルで2人を引き付けシュートもボールは枠を逸れる。後半は一進一退の攻防。

明秀学園日立の萬場努監督は「後半の入りが良くなかった」と語るように、高知が押し込む時間が続くと後半20分を過ぎた辺りから明秀学園日立の中盤の運動量が衰え、高知が高い位置で攻撃を展開。決定機は同28分高知の波状攻撃から最後は9番FW楠瀬海のペナルティエリア内での突破から相手ディフェンダーにファールで倒されたかに見えるプレーも、レフリーの笛は鳴らずノーファール。残り10分を過ぎると明秀学園日立は前線の枚数を1枚削りよりディフェンスな布陣に。するとバランスを取り戻し逆に最後は明秀学園日立が攻め込むも試合はこのまま1-0で終了。明秀学園日立が2回戦へ駒を進めた。

(文・写真=甲斐雅人)

▽第98回全国高校サッカー選手権大会
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