立ち上がりは互角の展開。セカンドボールを拾え出した草津東が徐々に押し込む時間を増やす。筑陽学園は奪ったボールを効果的に繋げず高い位置で奪われる厳しい展開に。早めに10番FW寺岡聖斗へボールを納めて個人技での打開を試みる。
試合を動かしたのは草津東、前半25分左コーナーキックからファーに詰めた9番FW渡邉颯太が押し込みゴール、1-0と先制に成功する。1失点で目が覚めた筑陽学園はサイドで起点を作り攻勢に出る。すると同38分筑陽学園、左サイドの崩しから12番FW岩崎巧がペナルティエリア内で倒されPKをゲット。同39分筑陽学園、9番FW過能工太郎がきっちり決めて1-1とし、試合を振り出しに戻す。前半は1-1の同点で、試合は後半戦へ。
後半、一進一退の攻防が続く。シンプルに高い位置でのサッカーを心掛ける筑陽学園がやや優勢ながら、互いに仕上げの精度を欠き決定期には至らず試合は残り10分へ。筑陽学園青柳良久監督は試合後、「我慢の時間が長かった」と話すように我慢の時間を乗り越え終盤勝利の女神を呼び寄せる。後半37分筑陽学園、右フリーキックは一度跳ね返されるも再び拾った6番DF古賀健琉がドリブル突破、股抜きでディフェンスを交わしマイナスに折り返す。「チームのみんなで奪ったゴール」と話す2番DF今田光が値千金のシュートを右隅に流し込み逆転。同ロスタイム、草津東は1番GK長澤輝も攻撃参加しゴールに迫るも試合はこのまま終了。筑陽学園が3回戦に駒を進めた。
(文・写真=甲斐雅人)
▽第98回全国高校サッカー選手権大会
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