前半立ち上がりからFW1枚を残し、しっかりブロックを作る鳴門渦潮に対し、このスタメンに入ったFW17番山下寧とFW10番古賀花野を起点に厚みを持たせ攻撃を展開する日ノ本学園。鳴門渦潮はボールを奪ったのちスピードに乗ったカウンターでショートパスをつなぎ、惜しみない運動量でチャンスを作るも日ノ本学園守護神GK1番小笠原梨紗が落ち着いた対応でゴールを死守。日ノ本学園も奪われた後の守備で鳴門渦潮から自由を奪い、膠着した展開が続き前半が終了。

 後半、日ノ本学園にアクシデント。エースFW10番古賀花野が負傷交代を余儀なくされると前線でボールが収まらなくなり、徐々に鳴門渦潮に攻め込まれるシーンが目立つ。鳴門渦潮はFW8番原田和佳が日ノ本学園ディフェンダー2人の間を掻い潜るドリブルを魅せるなどテクニックが光るが、日ノ本学園の守備陣を崩しきるには至らない。終了間際、日ノ本学園がミドルシュートなどで惜しいシーンを作るも試合はスコアレスでPK戦へ突入。先攻の日ノ本学園は4人全員が決め、後攻の鳴門渦潮のシュートを日ノ本学園守護神GK1番小笠原梨紗が2本セーブ。

【次のページ】 「PK戦はたくさん練習してきたので自信があった」

▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)女子
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)女子