前半中盤になって試合が動く。16分、10番原田えながセンターから前線にパス、9番藤野あおばがこのパスを受けると、相手DFをかわしなが右足を振り抜きゴール左に突き刺し、先制弾をあげる。一瞬のすきをつき、十文字の攻撃の要2人で見事に決めた。このまま前半は十文字リードで終える。

 後半は、お互いオープンなゲーム展開になり、序盤から両チームチャンスを作っていく。39分、十文字はカウンターから、コーナーキックを得るとキッカー5番藤田美優のペナルティエリアアーク付近に蹴りこんだ低いボールに10番原田えなが反応し貴重な追加点を挙げる。しかしその直後の40分、聖和学園は10番野中花がゴール前で7番宮田あすかからパスを受けると、左足で1点を返す。この後、同点に追いつきたい聖和学園だったが、十文字は安定したパスワークで追加点のチャンスを作るなど、中々簡単には保持できない時間が続く。十文字野田監督はこう振り返る「この短期決戦、試合終盤でも運動量が落ちてきたときに中を使われる。ロングボールを織り交ぜながらサポートの意識をするよう選手に伝えた」前線でのキープに加え、サイドの選手のサポートも入り、最後までボールを保持出来ていた。試合はこのまま終わり十文字が決勝への切符を手に入れた。

 「昨日までの1試合、1試合を大切に修正を重ねてきた。明日の決勝もしっかり準備をして、80人の部員全員で勝利したい」と十文字野田監督。決勝点となった2点目を決めた十文字10番原田えなは「決められて嬉しい。しっかり練習していた成果が出て良かった。決勝ではみんなでさらに歴史を塗り替えたい」と熱い気持ちで決勝戦に臨む。十文字は明日、金武町フットボールセンター(ローン)で兵庫県代表日ノ本学園と対戦する。

(文・写真=小林優介)

  ▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)女子
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