後半序盤も都立駒場が激しいプレスとアップテンポな攻撃で、ペースを手繰り寄せる。後半18分、都立駒場18番兎本が右サイド突破から絶好のチャンスを迎えるもゴールには至らず。左サイドは後半から出場の14番左右田颯が小回りの聞いたドリブルとターンで相手を圧倒。しかし、東京朝鮮中高級学校は苦しい時間帯に屈強なDFライン15番ク・ソンハッ、5番リュウ・セグン、3番アン・ジュノ、2番キム・ションスが都立駒場の攻撃を跳ね返し、延長に持ち込む。

延長戦に入り、東京朝鮮中高級学校10番キム・スヨンのフリーキックを5番リュウ・セグンがヘディングでバーを叩くなど、不屈の精神で怒涛の攻撃をみせる。9番リャン・ユンデ、6番オ・テヤン、13番フォン・セオ、5番リュウ・セグンがゴールに迫るも、ゴールネットを揺らすことが出来ずPK戦へ。迎えたPK戦ではGKチン・ユヨンが大活躍。PKを2本止め、さらに自らも2本目を落ち着いて決めてチームを勝利に導いた。苦しみながらもなんとか勝利をもぎ取った東京朝鮮中高級学校は次戦で都立東大和と激突する。一方、ヘディングシュートで先制かと思われるシーンを作るなど格上相手に大健闘した都立駒場だったが惜しくも2次トーナメント初戦敗退となった。

(文・写真=石津大輝)

▽第98回全国高校サッカー選手権東京予選
第98回全国高校サッカー選手権東京予選