後半8分に試合が動く。東海大菅生は6番清水がフリーキックのこぼれ球にフリーで抜け出し、鮮やかにジャンピングボレーを放つとこれがネットを揺らし先制点を奪取。勢いに乗る東海大菅生は直後の同13分、11番秋山が裏への抜け出しから相手DFと一対一。キレのある反転で振り切ると、強烈なシュートを放つがこれは不運にもポストに跳ね返される。しかし、同25分、東海大菅生は10番三浦が左サイドから中に右足一閃。これが見事に決まりリードを2点に広げる。

東海大菅生は7番坂本、8番山崎、9上野、10番三浦の選手のように小柄ながらも高い技術を持つ選手が、流動的に動き回り相手を撹乱させ、5番小林は無尽蔵のアップダウンで攻守に貢献。守備は3高橋、4番竹村が相手FWの危険な動きを封じ、6番田邊は守備においてバランスを取る。何とか1点を返したい都立鷺宮だったが、結局0-2でタイムアップ。前線のポリバレント性豊かなタレントが流動的な攻撃を見せた東海大菅生が次に駒を進めた。

(文・写真=石津大輝)

▽第98回全国高校サッカー選手権東京予選
第98回全国高校サッカー選手権東京予選