後半が始まり、一進一退の攻防が続く中、関東一が14番類家暁、16番平田晟也、10番笠井佳祐と繋ぎ、10番笠井佳祐がシュートを放つもゴールならず。ジワリジワリと相手ゴールに迫る。時間が経つにつれ駒澤大学高等学校がロングスロー、滞空時間の長いボールに対して落下地点に強靭なフィジカルを兼ね備えた選手を集め、サイドから攻め上がるなど多種多様のパワープレーで関東一を押し下げる。更に後半終盤、駒澤大学高等学校2番森田陸翔は右サイドを駆け上がり、10番橋本雄也、20番松本悠祐は左でカットインドリブルで魅せる。後半35分、駒澤大学高等学校は左サイドからの20番松本悠佑のコーナーに5番小林泰晟がニアサイドでダイビングヘッド。なんとか弾き出されたボールに14番清水宏晃、18番内田哲平、4番原田大渡が迫るもこの日1番のチャンスはゴールにはならず。

更にその後も、サイド攻撃と中央での戦略的なパワープレーで迫る駒澤大学高等学校。終了間際にも7番手島大我の左サイドからのクロスに20番松本悠佑がファーサイドでヘディング。関東一はGK出口貴也のミラクルセーブ炸裂により事無きを得る。後半も得点は入らず、結局延長も0-0で勝負はPK戦へ。これを関東一が5-3で制し準々決勝を突破した。

死闘に敗れ、応援団と会場内を巻き込んで総力戦で臨んだ駒澤大学高等学校の選手達が泣き崩れる。全国への夢は手を差し伸べる関東一の選手達に託された。

(文・写真=石津大輝)

▽第98回全国高校サッカー選手権東京予選
第98回全国高校サッカー選手権東京予選