前半、立ち上がりから帝京が押し込む。前半3分帝京、左サイドの攻撃からチャンスを作る。3番DF石井隼太のアーリークロスをニアで5番FW山本乾太が受けると少し運んでグラウンダークロス、中央で13番MF中瀬拓夢が詰めて先制ゴールに成功。反撃に転じたい多摩大目黒は慌てることなくパスワークを駆使してビルドアップ、プリンスリーグ所属の帝京相手に互角の展開に持ち込むがゴールを奪うには至らず。前半をそのまま1-0で折り返すと、試合は更にアツさを増す。

後半、帝京ペースで試合は続くものの、多摩大目黒も前線からの守備や球際の頑張りでゴールを破らせない。逆に同20分辺りから、多摩大目黒も選手交代で前線を活性化、徐々にチャンスを増やす。どちらに点が入ってもおかしくない雰囲気のなか、勝利を手繰り寄せるゴールを奪ったのは帝京。同32分帝京、右サイドを5番FW山本乾太が突破してクロス、中に勢いを持って入って来た9番FW髙橋岳が左足で豪快に蹴り込みゴール、2-0と突き放す。その後も多摩大目黒は9番FW関澤洋の身体を張ったプレーや途中出場22番MF堀崎哉太の果敢な裏への飛び出しでチャンスメイクも最後までゴールを奪えず試合は終了。勝利した帝京は”聖地"西が丘行きの切符を手にした。

(文・写真=甲斐雅人)

▽第98回全国高校サッカー選手権東京予選
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