試合後、安堵の表情を浮かべた昌平の藤島崇之監督。7−0で勝ち切った一方で「選手権は別物」という言葉通り、試合前は警戒を強めていた。今季は新人戦こそ優勝を収めたものの、以降は苦戦。関東大会予選ではベスト16で敗退し、インターハイ予選は2回戦で姿を消した。怪我人がいたとはいえ、思うように結果を残せかった。ただ、夏場に負傷者が戻ってくると、一気に潮目が変わる。鎌田らが離脱している間に出場していた篠田らが力を付け、チームの選手層が一気に厚みを増したのだ。「スタートでもいけるけど、ジョーカーとして取っておける」と、今ではエースの大和海里をベンチに置けるほど戦力は充実。負傷離脱していた間に鎌田も危機感を抱くと、復帰後は目覚ましいプレーで攻撃陣を牽引している。
予選前には県リーグ1部優勝も決めるなど、充実の一途をたどる昌平。次なる相手は浦和南に決まった。昨冬の選手権予選では決勝で煮え湯を飲まされただけに、モチベーションは高い。リベンジを果たし、3回戦進出を決められるか注目だ。