細田学園は昨年に続き、2年連続のベスト16入りだ。

2016年から学校の強化部に指定。現役時代は市立船橋で高円宮杯全日本ユース優勝、全国選手権に出場した経歴を持ち、京都橘でコーチを務めた上田健爾監督のもと強化を進めてきた。

今年は学校が本格強化を始めたこと、監督がいることを知って入学してきた代。DF下京士郎は「上田監督に「ここに入ったら全国に連れていく。だから入るからには覚悟してほしい」と言われて、それに感化されてここで全国を目指したいと思いました」と入学した理由を話す。

そんな選手に指揮官も自らの経験を熱く伝授。「やっぱり選手が判断する、ゲームを読むというところを一番念頭に置いて、選手の個性、武器を生かす形でやりたいなと思っています」。

成果は着実に現れ始めている。年を追うごとにカテゴリを上げていき、今年は西部1部で優勝し来季の県リーグ昇格を決めた。また今夏のインターハイではチームとして初の県8強入り。準々決勝では同大会準優勝の聖望学園を最後まで苦しめた。板橋は「今年はどんどん成長している年」と語り、積み上げてきた「パスを繋ぎながら攻めて勝つ」スタイルに自信を見せる。

次戦は選手権では初の8強入りを懸けた成徳深谷戦。主将の米野就人は「県1部ですし、パワーもあって強いチームだと思うんですけど、自分たちのサッカーをいつも通りして我慢強く戦うこと。しっかりと相手を見て、なるべく自分たちがボールを持って、攻めて勝つっていうのを貫いていきたい」と意気込み。得意の攻撃スタイルでトーナメントの台風の目となる。

記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登