京都橘MF西野太陽 (写真=雨堤俊祐)
米澤監督は「今年は上手い選手が少ないので、僕の感覚を変えないといけない。今までの京都橘のやりたいサッカーとは違う形で彼らに寄り添いながら、でもサッカーらしくしたいという思いで望みました」と新人大会で掲げていたテーマを打ち明けた。昨年のスタイルがパスをつなぐポゼッション志向なら、今年は前線の破壊力を生かす縦への速さやサイド攻撃が目立つ。とくにFWの西野と木原は相手の脅威となっており、今年の注目選手だ。西野が「今年はもっと(チームの中心として様々なものを)背負って、攻撃も守備もやれと言われている。そこは自覚しています」と話せば、木原も「味方を生かしつつ(自分の)得点とアシストを伸ばしたい」と意欲的だ。また、CBからボランチへポジションをあげた金沢一矢も攻守に存在感を発揮しており「自分がここで機能すれば、チームのセンターラインが強くなる」と前向きに取り組んでいる。
米澤監督は「選手たちは(優勝を)自信にしてもらいたいけれど、『これから始まるな』という感じです。課題もたくさんあるので」と準決勝の後と同様に、最後まで冷静だった。表彰式の後、選手たちが過度に満足してしまわないようにアプローチする姿も印象に残っている。年明けの高校選手権2回戦での悔しいPK戦敗退から約2ヶ月。「昨年は勝ちきれなかった事実がある。勝負にこだわることを、今年はより徹底していきたい」と先を見据える。
▽令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)
令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)