「金明輝監督が一昨年に戦い、昨年は桑原勇斗監督で今回が3度目。GKコーチの室拓哉は3回とも敗退を見ていますし、過去2回ベンチに入って悔しい想いをしています。彼の話を聞き、僕は初めてだったのですが、そういう先輩やスタッフのためにも想いを込めて戦わないといけないなと感じました」

 敗退する度に「来年こそは」と想い、戦ってきたプリンスリーグ九州。今年はキャプテンの松岡がトップチームに帯同するなど、チーム作りは例年以上に苦戦した。それでも少しずつ力を積み上げ、大黒柱抜きでもプリンスリーグ九州を制するまでになったチーム力は本物だ。

 今年最後の公式戦で掴んだ最高の結果--。来年はU−15世代で日本一になっている黄金世代が最終学年を迎えるだけに、初参戦のプレミアリーグでどんな戦いを見せるのか今から楽しみだ。

(文・写真=松尾祐希)

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